我々建設業者は、仕事柄災害時に利用または流用する事が出来る資機材を比較的保有しています。例えば、災害時の道路啓開には重機と運搬車両(ダンプトラック等)を使用して倒木やがれき類の撤去を行ないます。また、降雪時にはホイルローダ(タイヤ付のブルドーザー)により積雪の除去をします。
当然ですが、この様な事態は起こらない事が通常であって、また災害は発生しないに越した事はありません。それでも我々は、そこには建設業者としてのある種のプライドも見え隠れする場合もありますが、常日頃より機械の整備点検や、仮設材の整備等を日常の建設業務と重複して行なっています。
一方で、その災害復旧に関わる作業者の能力と意識を高める事も大切です。会社として、日常業務ではあまり使用頻度の無い機材を敢えて所有しているのはどういった時に備えての為か等説明をしたり、日頃より重機の安全かつ能率的な操作方法の実演指導等、社員個々の防災と災害時に対応する意識の向上にも重点を置いています。
平成22年に、防災用品専用倉庫を設置しました。(食料は入っていません)通常は、災害時や非常時に使用する資機材で雨に濡れては使用不可となってしまうものを保管しています。その他にも倉庫は各資機材の種類別に7箇所設置していますが、緊急時に備え、各種の機材において大抵1個は新品を在庫として保管しています。災害が実際に発生した場合は、どの程度能力を発揮する事が出来るかは想像に頼る他ありませんが、常にベストの対応でありたいと思っています。

防災用倉庫

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